バード・ウォチングNO48   「ピクニック、おもしろかったよ」

R1.5.28  生活介護 船山 宏美

  • 「晴れ間が出てピクニック日和に」

 春のお楽しみ、ピクニックの日。予報で心配していた小雨が朝のうちに止み、晴れ間が出て、絶好のピクニック日和となりました。公園に着いたらみんなで原っぱまで出発!ぐんぐん先を行くのはAさん。私の手をひいて、「こっちだよ!」と言わんばかりの元気な歩きぶり。ニッコリ笑顔です。その横を颯爽と行くのはBさん。コースを熟知したような落ち着きで、清々しい表情です。お二人は休日もこの公園を訪れているので、慣れている安心感からかフットワークの軽さに余裕が感じられます。

  • 楽しみが次々に広がって

 さて、原っぱに到着!ここでまず皆さんが楽しみにしているもの、それはやっぱり自販機のジュースのようです。自分で好きな物を選んで買うことはやっぱり第1目標であり、楽しみ。我先にとCさんが買ってきた飲み物は、スポーツドリンクでもジュースでもなく、なんと缶コーヒーでした。渋いですね~!寮でもいつもコーヒーを飲まれていると聞いていました。いつものこれが落ち着くんだよ、といった大人の振る舞いがキマっていますね。

・おかず交換も お昼ごはんはおにぎり弁当をいただきました。みんなの大好きな唐揚げ入りです。「わ~海老フライも入ってる!私、海老ダメなんだけど、交換してくださ~い!」の一声で交換会もアリです。賑やかにランチタイムが進みます。

・仲間を呼びあって ごはんの後、Dさんと職員のキャッチボールが始まりました。見事なフォームで、いいリズムで、投げてはキャッチが繰り返されます。気持ちが通じ合うとパシッとキャッチが決まり、自然とにこやかな表情が浮かびます。その姿を見て周りの仲間もキャッチボールに加わりました。ちょっとした思い付きが仲間を呼びあい、広がっていきます。

・こんな玉入れも この流れでビニール傘玉入れが始まります。一面に転がしたボールをみんなで傘をめがけて投げ入れていきます。ボールを拾う人、手渡されて投げる人の協力も要です。10カウントが終わるとボール数え。誰に頼まれるでもなく、Eさんが前に出て傘の中のボールを元気に投げて数えてくれました。お楽しみの場を思いっきり開放的に楽しめる𠮷岡さん。こんな時はより積極的に自分らしさを発揮できるのでしょう。羨ましいです。

  • 気もちのつながりがあって思い、思われる

 この後は、恒例の“お菓子食い競争”、“上田特製スペシャルおやつの手作りクッキーをみんなで食べよう!”が続きます。上田メンバーで協力して作ってくれたおいしいクッキーにうれしさいっぱい、大満足です。平山メンバーからは皆でお礼の言葉をお返しします。「ありがとうございます!」。こちらも誰に言われるでもなく、Fさんが音頭取りをしてくれました。「これで、平山からのお礼の言葉を終わります!」ときっちり節目をつけてくれるところが、しっかり者のお姉さんらしいですね。

  • 余韻に浸って

 ピクニックは気分が開放的になりやすいのか、それぞれの楽しみ方がよく見えるイベントです。動きのある場面も、休憩も、それぞれのペースなのになぜかまとまっている。それが、いつも顔を合わせている仲間のパワーなのかもしれません。

バード・ウォチングNO47   職人気質な仕事ぶりに魅せられた

R1.5.17  理事 村瀬

  • 「まだ、終わっていないから」

 私の執務室の窓外に人影が、覗いて見るとAさんが草むしりをしている。「草むしり?一人?」と声かけながら、もしかしたら…と思う。ついこの間、事業所の玄関口の花壇がきれいになっていて、誰が?と気になっていた。かつて畑作をしていたとのことで、作業の一環で環境整備をしてくれたと感じた。ところが「俺一人」とのこと、「職員は?」「樽見さんが見に来るけど」と。先週に続いて「まだ終わっていなんだよ、奥が残っている」と率先垂範の姿である。まったく一人仕事でこの気持ちの良い片付けに驚いた。

  • こんな仕事がしたい、とのイメージがある

 様子を伺いに出てみると、「これ切ってもいいかな?」と伸び放題の枝を切りたいとのこと、剪定鋏を持ち出しバサバサ切り始める、思い切りがいい。足の不自由さがあり屈みにくいが、切り落とした枝を集め、残っている草をむしり、ひょいひょいと手際のよい動きをする。頭に巻いたタオル、汗の滲んだ額、自前の黒い作業手袋、職人だ、庭師だ。「お母さんの畑仕事も手伝ってるんだ?」これは明らかに戦力だ。そんなこと思いながら見ていると「これは仕事になる?お給料もらえるかな?一杯もらえるように言ってよ」とのこと。さらに終わり際に定例プロのカラオケメンバーから「最後に歌うか?」とのお誘いがかかるが、「カラオケはお給料にならないから」と潔くお断り、さらに「片付けちゃう」と手際の良さ、仕事のイメージがはっきりしていることを伺わせた。草むしり、剪定、集めて、ゴミ袋に入れて、道具も片付けて終了である。

  • 主体的な生き方だ、大人への歩みを目指して

 この仕事ぶりは、一人前の作業補助員がこなす仕事に値する。分かる仕事、できる仕事を自ら「やる」と言ってやり切ってくれる。この生き方は素敵だ。こんな仕事ぶりを男らしいというのだろう。カッコイイ。ここをテコに10年後の50代になった彼の姿を描きたい。気のいい青年がどんな大人の姿を見せてくれるのか、期待が膨らむ。

 日常から積極的によく動ける青年像が定着している方だ。パン事業の作業・鉄板拭きも昼休みのお弁当の残飯や各部屋のゴミ集めも、平日の外作業にしても好ましい評価を得ている。フリータイムで毎朝描いている魚の絵にしても面白い。毎年、代表作を抽出して見ごたえのある画集にしていただいている。また女子の中一人男性として刺繍にも参加している。女性職員に正当に接することのできる機会であり、淡い心を満たすものであり、結構なことである。そして、ガイヘル活用では夜のイベントを希望される。外でビールを飲みたいとのこと。大人の姿への憧れだろう。そんな日常の姿を見せる青年の歩みに伴走しているのだ。

  • さあ、どんな大人になっていく道筋を描けるのだろうか

 法人として、工賃規定の見直しが始まっているが、彼の頑張りに合わせて支払い方を考慮出来たら働き甲斐もやりがいも生まれるだろう。週に一度好きなビールを飲んだり、お給料日にご両親にビールの一本でもプレゼント出来たら素敵なお給料の使い方と言えるだろう。

 社会性は順次、社会経験を踏んでいくにつれ身につくものだし、弁えていくものだから着実な歩みになるように応援したい。

バード・ウォチングNO46 お祝い会の醍醐味

H31.3.21 理事 村瀬

 法人15周年を祝う納会を開いた。毎年、永年表彰の方をみんなで祝っているが、法人設立前から30年の長きにわたる方もいらして、まさに人生を共に歩んできた間柄であり、地域法人の担う役回りの一つである。

  • 家族からの委託と受け止めている

 出席できなかった父親の思いを託された母親の挨拶、父親として「こうあって欲しい」との思いを抱きながらも、一家を支える立場では「自分ではできない。あなたに委託したい」との思いであろう。委託されたのだから私たちは、真摯な気持ちに立ち帰らなければならない。きっと本人からも「上手に応援してね」と委託されたのだ。

 日々の暮らしやすさに向けて、また人生の歩みに付き添う立場として、非力を承知して謙虚に精いっぱいの取り組みが求められていると言える。

  • 会場づくりの動きっぷり

 ディユオグループかのんぷをお招きしてミニコンサートで和やかな祝いの場を意図した。お二人に祝い膳を届けた折り、職員が気持ちよく準備に動いていることを口にしてくれた。経費節減で例年のホテル利用から公的施設に代わって準備方、大わらわであったこと、その姿が“気持ちよく動いている”と感じさせる姿であったこと、嬉しく感じた。机、椅子出し、席配置の名札、室内の飾り付け等々、お弁当に飲み物、配り方に至るまで自前になった。ご苦労様でした、ありがとうございました。

  • みんなを巻き込む力

 かのんぷの皆を巻き込む力はすごい。1曲目の耳慣れた歌の替え歌「前を向いて歩こう」から元気いっぱいになった。楽しく歌えることで皆がかのんぷの歌声にを吸い寄せられ、気持ちが沸き立った。昼休みにかのんぷのCDを聞き、耳慣れたリクエスト曲、「いわしソング」も楽しい歌だ。「イワシイワシ九十九里」のリフレインがたちまち耳に定着する。青い鳥のテーマソング「手のひらを太陽に」はいつものように前に出て、カノンプの演奏で。また最後の「ありがとう」の素敵な曲は思わず涙が滲んできた、思いが沁み込んできた。

 終わりの段になって、前に出てくる方、「もっと」「終わりたくない」とのニュアンスの振舞だと感じた。感じる力は言葉以上の表現力を蓄えている。ステージのない身近な距離感でいつもと違う雰囲気が嬉しかったのだろう。

  • 記念誌を手に取って

 みんなが手に取って見ることで楽しめる、そんな思いを込めて写真で語る構成になっている。法人の歩みに力点を置くのではなく、個々の歩みに焦点が当たるようにページを割り振った。職員・祝う会からのしおりが私のページに挟まれて、すぐに私の懐かしい写真に出会える趣向になっている。みんなが手に取って見入っている姿、感想を伝えに来てくださる方、「見て」と自分のページを開いて見せてくれる方、懐かしいお友達の写真を教えてくれる方、また、亡くなった母親の写真を見つけて涙にくれる方もいて、この記念誌が母親を思い出すいい供養になることも感じた。

  • 親子行事の担うもの

 毎年、納会は親子行事で多くの家族の参加いただく。いつくになっても家族の楽しむ姿は家族を安心させる。親の喜ぶ姿も子どもの年齢を超えた子どもにとっても嬉しいものである。家族は楽しい気持ちが循環する関係だ。親子行事の醍醐味の一面である。

バード・ウォチング NO45 日々のやり取りに支えられて

H31.3.6 理事 村瀬精二

生活介護担当 土屋紗織

 いろいろ悩ましい事柄を抱えているAさん、仲間との関係も被害者意識が頭をかすめてしまい「なぜ?私がいけないの?」とぶつけてくる。受け止めていくことで気持ちが整理され、立ち直っていく。よく頑張っている姿、律しようと努力している姿が伺える。しかし、程なくして、別の不安材料に出会ってしまう、そんな繰り返しである。

  • そんな折のエピソード「気持ちの切り替えは一笑から」が生まれた

 折々に相談があると理事室にやってくる。「あのねぇ…」と話してくるが、本当はちょっと息抜きや甘えたいなどの気持ちの張りが緩んでいる時の様だ。

 そんな思いを承知で、彼女のお洋服のこと、また私事の失敗談や日々の行き違いや夫婦喧嘩のことをいつも話題にする。「仲がいいから喧嘩するんだから」と慰めてくれたり、ほんのわずかな時間だが、納得するようにして「また来るね」と自分から立ち上がる。

 話を聞いてくれる人がいることの大事さだ。他愛ものないこと、お茶を出すこともなく、一笑して、ふた笑いすることが効くのだろう。

 自分一人で気合を入れて立ち直るのは大変だ。そんな時、相談するわけでもなく、ちょっとおしゃべりをして吐き出したりする機会が欲しい。頑張れと背中を押されるわけでもなく、私のことを「お祖父ちゃんだね」と戯言を言いながら二人でお茶を飲むつもりになれたら、それで十分のだから。(村瀬)

  • このエピソードが書かれて旬日「仲間の行動に救われて」のエピソードが生まれた

 Aさんと朝の登所時の挨拶を交わした時から、ジーっと目を見てきて何か訴えてきている表情でした。それとなく更衣室で話す時間をとると、朝仲間とトラブルがあったとのこと、「嫌いって言われたの」「どうして言われないといけないの?」と思い出してしょげ顔になった。ここで「気にしなくても大丈夫」と言ったら《私の気持ちわかってくれない》と感じてしまうので、まずは「そうだね、辛いね」と共感のコトバを繰り返し、受け止めることに努めました。

 そこに着がえに来たBさん、お茶目で場を和ませてくれるBさんはAさんと席が隣同士。着がえが進むと、お尻をフリフリ踊り始めた。そんな様子を見て「ふっふっふ」と笑い出したAさん。すると先ほどまでの暗い表情が段々と和らいできたのです。こんな風に笑わせてくれる人がそばにいるなんて幸せな事だよね、と話していくうちに気持ちがち立ち直ってきました。

 何気ない仲間の言動に助けられたのです。悩みは職員に話を聞いてもらうことですっきりすることもあれば、仲間のちょっとした言動に助けられたり、一人ではなく皆があなたのことを支えてくれるということを感じもらうことも大切です。きっといつの日にかAさんが仲間を助ける役回りをとってくれることでしょう。(土屋)

  • 青い鳥の仲間づくり

 GHも日中でも、先輩も仲間も、いつの間にか身近にいる皆がAさんの気持ちを何となく感じとって気にかけている。意図的に関わってくれたり、何気ない素朴な配慮が自然にできたり、単に場を共有するだけではなく、知り合いではなく、仲間なのですね。人の思いが周りに伝染して、周りも思いを寄せてくれる。そんな青い鳥にしたい、と改めて感じている。

バード・ウォチングNO44 幸せを応援するために―ある父子の出会いから

30.1.30 理事 村瀬

 親亡き後を考える機会に同席した。障害年金2級で生活できる暮らしを考えていること、特にGH利用者・家族の協力を得て経済的にも関係的にも生活が成り立つこと、法人の社会的責任として先々のことも考えていることを伝える場となった。現実的に周りの方々の協力のもとに生活している日々を承知するだけにご了解、ご協力のお願いに率直に応じてくださった。

  • 家族の思いに触れて

 きょうだいが集まる前に、GH利用者の皆さんから「コーヒーが好きだから…」仲間も「それがいいね」と出会いを期待して、もてなす心遣いが生まれていた。また出会った折り「元気だった?奥さんは?」と大人としての振舞う姿をうれしく感じた。

 父子家庭となり娘をGHに託している父親、感情を抑えながら「私が倒れたらと心配で、切なくて…」と胸を突く言葉を吐かれた。また10年余前に 両親を亡くしGH暮らしを続けている50代の方の「お祖父ちゃんが建てて、お父さんが大きくした私の家はどうなるの?」「私の家に住みたいよ」との本音に触れて「その気持ち、よく分かる」と。

 加えて、姉の立場の方から「その気持ちを大事にしなければ。人の気持ちはそう簡単に切り替わるものではないから、両親が残してくれた家をなくしちゃだめだ。育った家が拠りどころだから」と。さらに弟の立場から、こまごまとして生活の1つ1つの確認をいただき、離れているからこそ、同胞だからこその気配りを感じさせられた。

  • 別れ方に生き辛さを知る

 少し長丁場の会合が終わり、件の父親はそそくさと帰り支度をされる。一瞬、違和感があったが、彼女が目に入り、即合点した。涙である。父親としては、なんとも仕様のない別れであり、娘の気持ちが分かるからこその苦しい事態だ。障害の重い彼女でも、父親に求めきれないことが身をもって分かり、悲しさを世話人に抱き着くことでやり過ごす。

 父親の苦しさ、彼女の淋しさ、いつもいる世話人に慰められて立ち直り、父親たちの使った湯呑を拭き片付ける彼女、思うに任せない人生の一場面でもあった。

  • 考えさせられたことは

 GHの担うものの大きさである。確かに「リフレッシュ」することで社会的責任を果たせる。今日の疲れを癒し、明日、元気に過ごすエネルギーを充てんすることで、日々の生活が回っていくのだから。さらに、思うに任せないことがあっても、昨日今日明日の生活を維持する意義は、この慰めの繰り返しの中で彼女らの人生を応援することである。必ずや、よりよい暮らしと云うように、変わっていく幸せの姿を求める道行を応援することになる、と改めて願う。

 そのために自分らしくリラックスできる場、時間が提供されることを前提に、その上で共同生活としての折り合い、助け合い、役に立つ自分、仲間のいる楽しさを通じて‟自分のことが好き”との自己肯定感を高めることにつながる日々であることが大事だ。

 新たな年にどんなエピソードが生まれるか期待している。

バード・ウォチングNO43 新年会―カラオケ・夕食会を開きました

H31.1.28 理事 村瀬

 暮れから「新年会」の要望が出ていた。ガイヘル利用が定着した青年から繰り返し相談を受けた、夜やりたい、ビールを一緒に飲みたい、仲間も誘いたい、こんな内容である。年末のイルミネーション見学会の折も、ご家族から「こういう楽しみがあまりなかったから…」との感想をいただいた。やり繰りして期待に応えたいと思う。

  • 仲間を誘うことから

 GH休日利用の仲間、また交通機関による送迎の手立てが可能な方に声かけることに。夜だが3人の方の利用を得た。外部ヘルパーの都合も合い、5人でのカラオケ新年会となった。

 外部ヘルパーさんに「何でいつも来ないの?」と事業所職員とヘルパーとの違いに戸惑いを感じている風であった。ヘルパー経験を踏んでいただき、ご家族との顔つなぎもでき、独り立ちのヘルパー活動をお願いしていく段階になってきた。

  • カラオケで

 飲んで歌って、食べて歌って、また飲んで歌って…、たちまちの2時間。あらかじめ歌いたい曲を聴いていた導入は上手くいったものの、「あの歌…、え~と…」と、仮面ライダーもどれが歌い慣れた曲か分からず、見つからず残念。それにしても、カラオケボックスとは言い得て妙である。マイクを持ち、不明瞭でもメロディに合わせていい気分、立ち上がり、時に手振りがつき、手狭な5人部屋に響く音量、雰囲気を作るにはちょうど良いスピーカーボックス的な感じである。事業所でのカラオケ・タイムとは違う趣である。

  • こんな食事もいいではないか

 いつもと違い、仲間とワイワイしながら、枝豆とから揚げ、すかさず「ビールは?」と、選曲と注文とで、ついウッカリ、楽しみな生中を忘れてしまった。こうした外で仲間と一緒に飲みたい気持ちもよく分かる。グイグイと、そしてグイ~ッと満足感のある飲み方に映った。焼きそば、タコ焼き、焼き鳥、ナポリタン、ピザ、パフェの小分け、ドリンクの手配と食べて、飲んで、歌ってと場を仕切っていると、「これが食べたい」「お金、大丈夫?」「これも皆で分ける?」と自分の気持ち、仲間への思い、お金の心配やら気にかけながら折り合う場になっている。これは親と一緒では生まれない気遣いだ。ヘルパーが仕切るから生まれる社会性に思えた。

  • ガイヘルだからできること

  帰り支度が始まると「たい焼きくん、歌ってなかった」と思いの残る言葉が出たり、次の期待を抱いている様子。また帰りの電車では「居酒屋で…」とのこと、どうも折々に家族と出かけるお店に私を案内したい旨、「楽しい店があるから紹介するよ」といった感触である。大人の雰囲気を感じさせてもらった。参加したそれぞれがこうした雰囲気の中で2時間過ごしたのだから、仲間から注がれるものはお互い様にありがたいことである。

  ガイヘルは安全と楽しさの満足感を味わうことがテーマとなる。日中支援と違い、個々の希望に沿った好きなこと、関心があること、楽しみにしていることを材料に個別的な対応の中で展開される。そこで安全が確保され、楽しさを個別的確保でき満足感につながるのだろう。「またやりたい」との余韻が残る過ごしが一番である。この土壌が「僕の人生もまんざらでもない」と自己肯定感のある歩みの一歩になるのだろうから。

バード・ウォッチング NO42 イルミネーションを楽しんできました

理事 村瀬

立川、昭和記念公園-昼過ぎて風が止み、寒さの底との予報であったが、夜のそぞろ歩きを楽しめるコンデションになった。イルミネーションの色彩の変化、不思議な奥行き、引き付けられる迫力でした。

  • ガイヘル-利用者負担について

 交通費、入場料等は利用者にヘルパー分を負担していただくことになっている。飲食関係はヘルパーも自分持ちである。またガイヘルは、車が使いにくい制度だが、送迎にヘルパーではなく、ボラさんの応援を得られたのを機に有償ボラとしてお願いすることにした。今回の会費300円は、帰宅時の豊田から青い鳥までのタクシー代として見込み、青い鳥から自宅までは有償ボラでお願いをしている。制度の使いこなしと、また時間との折り合いとで変則的な進め方になっている。

  • みんな大人だなぁ

 イルミネーションディナー、1000円+α程度のメニュだがローストチキンが人気、食後のビール、コーヒーを合わせて1500円前後のご馳走になった。美味そうにビールをゴクゴク、飲みっぷりがいい。コーヒーの白濁した細かい泡の粒、食後の一杯である。赤ワインのお裾分け、一口、二口、三口、躊躇なく、いける口になりそう。それぞれにちょっと大人っぽい、素敵なディナーでした。

 一方で、オーダーの仕組みに戸惑った。食券を購入すると連動してオーダーが入り、カウンターの大画面に番号が表示されたら取りに行く方式。入り口の写真メニューが頼り、なかなか決められないと「お先していいですか」と、また“どうぞ、お先に”に「私も選びますから、どうぞ」と気持ちのいい譲り合いもクリスマスを前にした心のゆとりと感じた。社会参加に伴う周りの方々との橋渡しもヘルパーの大きな仕事である。

  • こんなに喜んでくれるなら・・・

 饒舌-公園までの道々もアンパンマンの歌やら、明かり見えてくると「ずっとここで遊んじゃおうよ」と、焚き火やテントにすっとあたり入る、大きなキャンドルの光を前にしてハッピーバースディを歌いだす。若いころは乗りがよくパフォーマーだったとのこと、その片鱗を見せてくれた。

 律儀-「お話がある。チラシをもらってもいいか」と“駅と公園で3枚ずつもらおうか”で「そうする」と了解しての出発。“公園ガイドのいいチラシがある”こと伝えておいたが、レストランの席に着くと「はい」と1枚プレゼントしてくれた。行きの駅で、帰りの駅で皆に遅れないように急いで取ってくる。行きも帰りもだが「駅で」の了解に納得である。

 少し甘えて-イルミネーションは大人びた雰囲気である。何となく異性に寄り添いたくなる気持ちも、今日は甘え方が上手だなと感じながら。腕を組み、手を取り階段をエスコートする。

  • ガイヘルは大事な支えになっている

 ガイヘルは安心を注ぐもの、楽しさを共にすることところに目的がある。それぞれの思いを受け止めて実現する機会となり、この土壌が《私は私でいいのだ》との自己肯定感を根付かせていくのだ、と感じる。

今日の思い出の1枚、ガイヘルでは「あおいとり~」でパチリ撮影、夜景の中に火照った顔が浮かんでいました。さて、来月は…。