H29.6.11
理事 村瀬
なんでだか分からないけどグッと魅かれる。自由さ、面白さ・・・がある。描きっぷりがいい、迷わない、たちまち「できた」と勢いがいい。こんな、なんとも不思議なエネルギーを与えてくれる絵に囲まれている。))))
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思いに応えて・・・
どんどん描く。魚を描く、サッと描く、さらに隙間に描いていく。画面いっぱいになると気前よく「あげるよ」とくれる。私の不在の折も、「プレゼント」と託してくれる。私の思い「いい絵だ、面白い絵を描く人だ」に応えてくれる。絵を通して、そんな思いのやり取りがある。こんな些細な日常の土壌が少しずつ彼の大人への歩みを応援しているのだろう、とも感じている。思いに応える生き方は素敵だ。
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《これでいいのだ!》
デコトラ?「そうだよ、広島行き」これは?「アンテナ。あっ、思い出した」なに?「運転席のカーテン、おまけだけどね」「ここも塗ろうか?」といった感じで1枚のデコトラ絵が出来上がっていく。彼の絵は、いつも“デコトラを乗せたデコトラ”だ。構図も同じ、塗り方も同じ鉛筆画だが、それぞれの趣が違う、同じ絵にならないのだ。
《私の絵はいい絵だ》《私は絵を描いていていいのだ》と今の自分に安心している。作業に移り、絵に戻り、また作業に行き、またまた絵に戻る、こんな風に一日が繰り返されていく。『これでいいのだ』天才バカボンのお父さんの名セリフ、まさに自己肯定感の至言だ。ここに通じる生き方だと気付いた。すごいことだ。
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ウゥーン、これは自信の表れだ
なんでこの絵に魅かれるのか?数色の横棒の段重ね、その塊が画面に詰まっている。色合いの美しさでもない、逆に単調だ、何の技巧もない。それでも、いつ見ても、なんだか「いいな」と感じさせる。
横棒の長さも、色遣いも、重ね具合も、塊加減も、すべて自分の思いだ。何一つ媚びない。それでいて「いい絵だね」の一言にうれしそうな笑顔で「持ってってもいいよ」応えてくれる。個性も社交性も、このバランスがいい。絵は人柄の表れなんだと納得する。
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お宝に囲まれて
事業所内も、店頭も北口店も、各ショップでも、これらの絵を皆さんに見ていただける工夫をしたい。この人たちの生きざまの一端を紹介したい。作品はたくさんある、新作も生まれている、毎月入れ替えてほしい。きっと《今月の絵もいいね》と話題になるはずだ。宝の独り占めは社会正義に反する。見栄えのある額に入れて堂々と表舞台に出すことを考えてほしい。
追伸
この号は①である。次の機会に他の方の素敵な絵を紹介したい。