バード・ウォチングNO50 「家族会・エピソードご披露から」

 R1.9.17  理事 村瀬

 日野青い鳥では、年5回の家族会で利用者の方々のエピソードをまとめてご披露しています。何回に分けてご紹介したいと思います。

 今回は社会性や役割などから気づいた点や発見したことを担当職員の感性を軸にしたエピソードです。エピソードを通じてこの人たちの生き様を知っていただきたいと思います。障害の分生き辛さを抱えますが素敵な生き方をしている日々の一こまです。

 

  • Kさん 「趣味を持つ社会人として」

 普段からトラックの絵を描いたり、厚紙や段ボールを利用して創作に励むKさん。折々に参加される買い物や散歩では、もちろん荷物の運びなどお手伝いをしてくれますが、Kさんの楽しみはお店の広告をもらうことです。ご自分からお店の方に断りをいれ、店員さんに「ありがとうございます」と満面の笑みでお礼を述べていました。これは社会的な活動ですし、社会性を十分に発揮されている姿でした。

単にもらうことが目的と思っていた私でしたが、その広告を利用して創作に励む姿がありました。なるほど創作活動に反映されていたのかと嬉しく思う場面でした。散歩など道路を通るトラックや、もしかしたら自然の風景もKさんにとっては、素敵な創作活動の一部なのですね。そんなK画伯の作品を面白がって見させていただいています。(土屋)

 

  • Iさん 「お片付け、ありがとう」

 昼食後のお昼の会では、午前中の日課を終えての感想発表や午後のお仕事の確認をしています。食べるのが早く、サッと食事を召し上がった後は、ソファに移動してのんびり過ごされることが多いIさん。でも、みんなが食べ終わって、お昼の会が始まると、お昼の会に参加しつつ、食器類の下膳をお一人でしてくれます。Iさんが片付けてくれると分かっているので、皆さん食べ終わった食器は何となくIさんの席のあたりに寄せるようです。Iさんは、食器を種類ごとにきちんと分けて、厨房に運んでくれます。

 先日、お昼の会の司会をしているSさんが、ご自分から会の中でIさんにお礼の言葉を言ってくれました。「Iさん、お片付け、ありがとう!」その言葉に、Iさんは、クールに微笑んでおられました。ありがたいことと感じる仲間、感謝される面映ゆさ、そんなやりとりの関係が日々の役割の中に組み込まれていることを改めて確認した思いでした。クールな微笑だったけど、仲間からの「ありがとう」の言葉は、きっと嬉しかっただろうな、と思います。(樽見