バードウオッチングNo.67 休日、GHの仲間とのお出掛け ~それぞれの大人色を出して~

R2/11/11

グループホーム青い鳥 所長 井上

イチョウ並木とコスモスと

 昭和記念公園イチョウ並木は今年も見事で、目論んでいた通りの構図で集合写真をパチリ。自然と笑みがこぼれます。落ちていた銀杏を踏みつけてしまい、匂いに鼻をつまみ和やかに散策がスタートしました。途中、健脚グループとのんびりグループの二つの班に分かれ、健脚グループは奥の広場手前にあるコスモス畑を目指し元気に歩きます。上着を着て歩くとうっすら汗をかきますが、秋の空気がとても気持ち良く、爽やかさが勝っていました。コロナ禍だからこそ広々とした野外への人出は多く、ウイズコロナはこんなところから始まってゆくのが良いなぁと思いながら…。

 

〇ビールが旨い

コスモスを愛でた後、ひとやすみ。売店で思い思いの飲み物を、お財布の使い方、お金の出し方など、お二人ほど応援しながら、上手にお買い物ができる方たちも、あれこれ「どっちにしようかなぁ」の迷いに和やかさを感じました。大体の人は麦茶やオレンジジュースなどですが、お酒をたしなむことができるAさんにはビールをお勧めしてみました。以前も似たようなシチュエーションがありましたが、職員の前でお酒を飲むことに後ろめたさがあったのでしょう。その時には頑なに遠慮されていました。今回は「Aさんが美味しそうに一杯やる姿を写真に撮りたいなぁ」や、「歩いた後の一杯は最高だろうね」など誘い文句を並べてみました。売店から戻ってくる彼の右手に1本の缶ビールが。東屋で美味しそうにグビグビとやる姿がとてもリラックスしており、『大人の休日』になったことに嬉しくなりました。飲酒は社会的に場面を選ぶ行為ですが、またこのような場面になったら、本人から遠慮なく「飲んでもいいかな?」と言葉にできる関係になればなぁと思います。

 

〇押し花にもするわ

 紅葉が進む昭和記念公園ですが、見るだけの楽しみではないのがBさんです。イチョウケヤキ・サクラ・ガマズミ・プラタナス…。大きなものから小さなものまで、黄色・茶色・赤とカラフルな葉っぱを良く見つけて嬉しそうに拾い上げていました。そこで持っていたビニール袋をさっと広げ、入れて行きます。

「集めた葉っぱは何に使うのかな?」。

Bさんは「ミーちゃんの」と。

いつもGHで持ち歩いている人形の洋服か何かに使うような感じで答えました。「押し花はどうかな?」と言うとパッとひらめいた感じでニコニコ。追加の一言が楽しみを増幅させる形になり、良い休日を演出できました。

 

〇7人の仲間とのお出かけでしたが

 4~5日前から、そして前日の準備に、当日の朝もみんなでお出掛けの何となく感じるそわそわ感が、子どもたちとは違う大人の期待感。お洋服もお金の準備も、女性の方々の身だしなみも気遣ってもらいながら自分の思いが少しずつ熟してくる経験になり…。これも楽しみなことです。

 GHの大きなテーマ『リフレッシュ』の一端を担うひと時になりました。