バードウォッチング No.105 でこぼこみち②

笠原 駒子

☆出産 産前のあれこれ

私の息子は、33週0日、1876gで生まれました。早産です。

妊娠中は、つわりがひどく、吐き過ぎて体重は過去最低を記録、低血圧と貧血もひどかったので、結局生むまでずっとつわりが続いているような気持ち悪さでした。腰痛もひどく、駅まで10分の道のりを、30分かけて歩く日もありました。産科医につらさを何度か伝えましたが、

「これくらいはよくあることだから、通常通りの生活で問題ありませんよ」

とのことで、そんなものなのかな、と、仕事(営業事務の仕事をしていました)を休むこともほぼせずに、なんとか頑張っていました。

 当時、元夫は、難関資格取得のために勉強中で、勉強しながら働いていたので、収入はそれほど多くありませんでした。私は専業主婦になるつもりはなかったし、二人の収入を合わせれば問題なく子育てができると判断して踏み切った妊娠、出産でした。ですから、仕事はできる限り休まずに頑張りたかった。今思えば、無理をしすぎていたのかもしれません。

☆早産 破水、そしてICU

 32週で突然の破水、救急車で大学病院に運ばれました。赤ちゃんは肺が未成熟な状態なので、どうにかもう少しだけ妊娠を継続させた方が良いとのことでMFICUで治療(陣痛に至らないよう点滴で保ちつつ、子の肺の成熟を促す薬?の注射を2回しました)を受け、2日後に出産となりました。

 出産時、息子は、すぐには産声を上げませんでした。

「お願い、泣いて~~!!」

「頑張れ~~!!」

と医師だか助産師さんだかよくわかりませんが、誰かが叫ぶ声が分娩室に響いていました。痛みと、たぶん貧血で、若干もうろうとしていたため(私はかなり出血量が多かったらしいです)息子が産声を上げるまでに、正確にどれくらい時間がかかったのかよく覚えていませんが、たぶん1~2分くらいだったように思います。

「ふぎゃあ~~!!」

と元気な産声が分娩室に響き、緊迫していた分娩室の空気がゆるむのを感じました。

「赤ちゃん、元気ですよ。おめでとうございます。でも、ちょっと呼吸が不安定だから、NICUに連れていきますね!」

と、一瞬だけ顔を見せてくれて、赤ちゃんはいそいそと連れていかれてしまいました。

 元気に生まれてきてくれた…??

☆産後の揺れ動き

 予想外に長く思った以上に痛い産後の処置に耐えながら(出産って、生んだ後もかなり痛いんだなぁと知りました)、もう大丈夫とほっとしていいのか、心配したほうがいい状況なのか、どっちなんだろうと、考えていました。

★初産の期待が表に出て大変さも「こんなものか」と受け止めていく逞しさがうかがえる様子です。また、産声にホッとして、何はともかくも一区切り。医療への信頼の下にICUへ・・・。

 私たちの最初の子は「一番ちゃん」と呼んでいます。流産でした。病室で「なんで?」「どうしたの?」と受け止められず唖然としている私、彼女が泣きだして “ダメだったんだ” と事態を理解した。娘も2度の流産を経験している。〈自然淘汰〉とのDrの見立てをいただいた。

そんなことを思い出して出産の大変さを分からないながらも改めて思い、母親に感謝です。また、生まれてきてくれた子の生命力を思います。