バードウォッチングNo.68「こんな出会いもあります」

R2/11/18

グループホーム青い鳥 所長 井上

「久しぶりですね。」

もう三年も前のことです。他市より緊急的に受け入れを依頼され、ショートステイと日中活動を利用された方がいました。当時、一ヶ月ほどのご利用でしたが、日中・生活共に馴染んで過ごしていました。青い鳥に対してとても印象深かったのか、行き先が見つかった後も何度か顔を見せてくださり、仲間や職員とも「元気?」「元気だよ」とあいさつを交わしていました。

しばらく訪問がなかったので落ち着いた生活をされているのかな?と思っていましたが、九月に入り久しぶりに姿を見せてくれました。ご本人の変わらない姿にひと安心し近況を聞きました。「頑張っているよ」「畑の仕事なんだよ」「朝も早く起きてさ」「暑いしね」「バスが迎えに来るんだよ」などなど、今通っている通所先のことや生活の場のことを教えてくれました。20分くらいの滞在でしたが楽しくお話ができ、帰る後ろ姿は少し満足感が漂っているような気がしました。

ご本人としては日々のあれこれ面白くない部分を聞いてほしかったのでしょう。他愛もないおしゃべりの中で気がまぎれたのかもしれません。そんな会話の中に、受け入れられている実感があったのかもしれません。SSの頃と変わらない感じでウエルカムされたことで安心したのでしょう。たった一ヶ月の滞在でしたが、青い鳥がおしゃべりしにふらっと気楽に立ち寄ってくれる場所になっていることに職員としてはとても嬉しく感じています。

こんな出会いもあって、障害をもつ方たちの暮らしの支え方は直接・間接で見守る姿勢がちょっとしたところにもにじみ出てきて、支え手となっていることを感じます。事業所として、直接利用契約の方にとどまらず、同じ地域に暮らすお仲間への気遣いの目が暮らしやすい街の土壌になってゆくのだろうと改めて感じる機会でした。