R2/12/22
グループホーム青い鳥
所長 井上
年末年始は節目の行事で、日中活動も含め楽しみが目白押しの季節。クリスマス会や正月はGHのメンバーに限らず年中行事の中でも、とても楽しみにしている事柄です。正月もクリスマスもどちらも少し宗教色をはらんでいますが、多くは季節行事の一つとして仲間とわいわい過ごし、ゆく年くる年の節目を楽しむ形になっています。今回は日中活動からのゲスト職員1名も含め、12/20はクリスマス会で楽しい一日を過ごしました。
〇自分たちでデコレーションするケーキ
市販の美味しいケーキを頂くのも嬉しいのですが、今回は自分たちでデコレーションをして『作る楽しみ』を加えました。生クリーム、イチゴ、キウイ、パイナップル、チョコレートスプレーなどなど材料がそろうだけでもうニコニコ嬉しさが表に出てきます。洗ったり切ったり塗ったり人日にも加わり、色彩豊かに仕上げていきます。自分の好きなものを乗せ、可愛らしく、あるいはなんだか笑える形になっても買うだけでは味わえない『一緒にした感』が残るものになりました。
〇期待が膨らむプレゼント交換
プレゼントは幾つになっても嬉しい物でしょう。選んで誰に渡すのか考えるだけでも楽しいことです。そこに金額の多寡は関係ありませんね。プレゼントタイムはプレゼントを机の縁に並べ、音楽に合わせて机の周りをウォーキング。音楽が止まったところで目の前のプレゼントを頂く演出です。プレゼントを開けるドキドキ感を抱きながら一人ひとり中身を確認して皆さんにご披露します。
カレンダー、ボディータオル、ハンカチ、フォトフレーム、ヘアブラシ、ボールペン、マジックペンセットなどなど。欲しかったもの、意外だったけど嬉しいものとそれぞれでしたが、どのメンバーもご披露する時の笑顔は一緒でした。きっと仲間から“いろいろあったけど今年もお互い頑張ったものね”と支え合う気持ちを感じ取っているのですね。その中でも、Aさんの「仕事の時に、このタオルを使います」と嬉しそうに言った言葉は特に印象的でした。
〇たっぷりのディナー
さて、お待ちかねが続いてクリスマスディナータイムです。これは期待を裏切らず、みんな大好きなフライドチキンと、これまた大好きな手巻き寿司。思わずニッコリする豪華な取り合わせで「太る~」と口々に言いつつも、手と口は良く動いてしっかり完食。大満足のクリスマスを締めくくりました。
〇来客も嬉しい
ゲストの職員はプレゼント交換までで帰りの動きになるのですが、Bさんは名残惜しいのか、ご自分の部屋に招待して室内をお見せしていました。GHを利用して、さらに親亡き後はお客様をお迎えすることがめっきり無くなってしまった暮らしぶりでした。他部門の職員が来寮してくれたことはとても嬉しいことで、おそらく親戚が遊びに来てくれた感覚にも近いのではないでしょうか。こう言った雰囲気を醸すこともGHの仕事の一つではないかと、ふと思う一コマでした。
次は正月が大きなイベントになります。親亡き後、GHで過ごす長期の休みは期間の長さや費用面や職員の手で課題を残しますが、ともあれ楽しく過ごしてもらい、新年からのエネルギーにしていく“リフレッシュ”期間であることには変わりありません。お節料理に、初詣に、ちょっと大人感覚でお屠蘇(とそ)も含めて、楽しみを提供できればと思います。