バードウオッチングNo.65

R2/8/20

グループホーム青い鳥 所長 井上


「青い鳥の夏休み」

 

 

例年は、日中活動の夏休み中、親亡き後のGHあんず利用者の過ごしとして旅行へ行っていましたが、今年度はコロナの影響もあって遠出をするわけにはいきません。休みの間、どこにも行かずGH内でのんびりだけでは過ごし切れず、外へ出て気分転換を図ることもGH生活の一部と考えています。旅行以外で手軽に楽しめることはないかと知恵を出し、8月12日に流しそうめん(8名参加)、8月14日にブルーベリー摘み(5名参加)を催しました。

 

8/12 流しそうめん

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〇そうめんと氷はご厚意の味

たいへん暑い中、節を抜いた竹を組んで手作りの樋を設置してくれたボランティアさん。加えてありがたいことに、ふわふわのかき氷を作ることができる器械も貸して下さいました。イチゴ、メロン、あんこ、練乳と思い思いのシロップをかけて、そうめんがスタートする前においしい氷を味見。皆さん大満足で涼を堪能することができました。

 

〇“麺”食いは誰?

樋のセッティングが終わると、手伝いは手慣れたもので、メンバーは箸・器・各薬味の入った皿・そうめん・つゆを運んでくれます。樋の傍らに並ぶと器、箸をお隣の仲間へ順番に渡し、好きな薬味を入れ流れてくるそうめんを待ちます。案外流れがあるので箸で取るのに苦労します。一番すくい取れた方は最も下流に陣取ったAさんかもしれません。集まってきたそうめんを優雅に取り美味しそうに召し上がっていました。

〇流し〇〇も楽しい

そうめん以外にもトマトやチーズやブルーベリーなど玉になっているものが流れてきましたが、ブルーベリーが箸からこぼれ落ちると大笑い、すかさずBさんが手でつまんでパクリ。甘酸っぱい味が口に広がり、思わずニンマリ。暑さを忘れ、よく食べ、よく笑ったプログラムでした。

 

8/14 ブルーベリー摘み

 

〇期待値は『暑さ<摘み採り』

 この日も暑く、外での活動は厳しいかなと少しひるみながらあんずへ迎えに行きました。10時前に到着すると「待ってました!」と言わんばかりの勢いであいさつに来てくれて、「おはようございます。」「今日も暑いですね。」「ブルーベリーでしょ⁉」「昼食は?」と。皆さんの期待感が高いことを知って元気が出てきました。朝食時、食欲がないと言って召し上がらなかったというCさんも、出る直前にトーストを召し上がり調子が上向いてきたことにほっとしました。

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〇お土産のためにまだまだ採ります

 摘み採り農園に到着。今年の出来は長雨のために実が落ちてしまうことが多かったとのこと。「でも奥の方はまだまだありますよ」と農園の方が教えてくれたので、バケツを手に持ち手前の木には目もくれず進みます。張りがあって大きな実が採り時で、木の奥の方に生えているのでグッと腕を伸ばし、背伸びして採っていました。30分後一休みのドリンクタイム。熱中症対策には必要な時間です。まだ採り足りない方はもう15分だけ取りに行っていました。暑さを忘れ夢中で採った結果は、あんずのみんなで食べるための大サイズの1パックと個人的にお土産にする小サイズの2パックを持ち帰りできました。帰宅するDさんはお父様にと嬉しそうにお会計をしていました。

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〇動けばおなかも減ります

 昼食は和食レストランとファミリーレストランに分かれての食事。「暑かったからこういうのがいいよね」とEさんとDさんは迷いなくハンバーグを注文していました。健康マニアのAさんは“らしさ”が出てライスを注文せずにサラダとハンバーグでした。朝食を遠慮したCさんも昼食では食欲が出て、うな丼を召し上がりプログラムを締めくくりました。

 

 プログラムの時間は準備などを含めると、流しそうめんが3時間、ブルーベリー摘みが3時間強でした。あまり長くないものですし、費用面もそれほど多く掛かっていません。どちらの内容も自分ですくったり採ったりする体験系で、とても達成感があり十分楽しめるプログラムであったと思います。生活に少し潤いが足され、リフレッシュできたことで夏休みが終わった後の日中活動への活力になったのではと感じています。親亡き後の人生、節目節目を和やかに過ごす生活の場を用意することが暮らしの豊かさと心得てゆきます。