バード・ウォチングNO46 お祝い会の醍醐味

H31.3.21 理事 村瀬

 法人15周年を祝う納会を開いた。毎年、永年表彰の方をみんなで祝っているが、法人設立前から30年の長きにわたる方もいらして、まさに人生を共に歩んできた間柄であり、地域法人の担う役回りの一つである。

  • 家族からの委託と受け止めている

 出席できなかった父親の思いを託された母親の挨拶、父親として「こうあって欲しい」との思いを抱きながらも、一家を支える立場では「自分ではできない。あなたに委託したい」との思いであろう。委託されたのだから私たちは、真摯な気持ちに立ち帰らなければならない。きっと本人からも「上手に応援してね」と委託されたのだ。

 日々の暮らしやすさに向けて、また人生の歩みに付き添う立場として、非力を承知して謙虚に精いっぱいの取り組みが求められていると言える。

  • 会場づくりの動きっぷり

 ディユオグループかのんぷをお招きしてミニコンサートで和やかな祝いの場を意図した。お二人に祝い膳を届けた折り、職員が気持ちよく準備に動いていることを口にしてくれた。経費節減で例年のホテル利用から公的施設に代わって準備方、大わらわであったこと、その姿が“気持ちよく動いている”と感じさせる姿であったこと、嬉しく感じた。机、椅子出し、席配置の名札、室内の飾り付け等々、お弁当に飲み物、配り方に至るまで自前になった。ご苦労様でした、ありがとうございました。

  • みんなを巻き込む力

 かのんぷの皆を巻き込む力はすごい。1曲目の耳慣れた歌の替え歌「前を向いて歩こう」から元気いっぱいになった。楽しく歌えることで皆がかのんぷの歌声にを吸い寄せられ、気持ちが沸き立った。昼休みにかのんぷのCDを聞き、耳慣れたリクエスト曲、「いわしソング」も楽しい歌だ。「イワシイワシ九十九里」のリフレインがたちまち耳に定着する。青い鳥のテーマソング「手のひらを太陽に」はいつものように前に出て、カノンプの演奏で。また最後の「ありがとう」の素敵な曲は思わず涙が滲んできた、思いが沁み込んできた。

 終わりの段になって、前に出てくる方、「もっと」「終わりたくない」とのニュアンスの振舞だと感じた。感じる力は言葉以上の表現力を蓄えている。ステージのない身近な距離感でいつもと違う雰囲気が嬉しかったのだろう。

  • 記念誌を手に取って

 みんなが手に取って見ることで楽しめる、そんな思いを込めて写真で語る構成になっている。法人の歩みに力点を置くのではなく、個々の歩みに焦点が当たるようにページを割り振った。職員・祝う会からのしおりが私のページに挟まれて、すぐに私の懐かしい写真に出会える趣向になっている。みんなが手に取って見入っている姿、感想を伝えに来てくださる方、「見て」と自分のページを開いて見せてくれる方、懐かしいお友達の写真を教えてくれる方、また、亡くなった母親の写真を見つけて涙にくれる方もいて、この記念誌が母親を思い出すいい供養になることも感じた。

  • 親子行事の担うもの

 毎年、納会は親子行事で多くの家族の参加いただく。いつくになっても家族の楽しむ姿は家族を安心させる。親の喜ぶ姿も子どもの年齢を超えた子どもにとっても嬉しいものである。家族は楽しい気持ちが循環する関係だ。親子行事の醍醐味の一面である。